satobulo’s diary

色々なことについて記事を書いていきます

アーモンドを食べよう2

「やめろ!このアホ!」

クラスで一番の体格を誇るKが

奴の右手を掴んだ

「はなせ」

奴のドスの効いた重く冷たい声が響く

「おまえ何者だ!勝手に教室入って来て

生徒に手をあげるなんて!」

「…」

「おい!なんか言え!」

Kによる困惑と激情の混ざった渾身の

問いかけに対し奴は不敵な笑みを

浮かべているだけだった。

「とりあえずこいつを縛り上げるぞ!

みんな手伝え!」

その言葉に促されるまま男子達が

一斉に奴を押さえつけた

奴は暴れる事はなく黙って抑えこまれ

ロープで身体中縛り上げられた。

「おい!U子!お前大丈夫か!」

U子は問いかけても返事をせず、

意識がまだ戻っていない様子だった

「とりあえず保健室に連れて行け!

教務室に報告とあと警察にも連絡だ!」

Kの号令に男子達もそれぞれ動き出した

騒動の弾みでガラスが何枚か割れ

辺りは散乱していた。

このクラスは男子17名女子20名の

平均的な人数のクラスでこの日は

夏休み中に登校する日だった。

だが、異変は学校に着いた時に

始まっていたのだ。

いつもは校門の前で教師が日替わりで

生徒の登校を見守っていたのだが

今日はだれも立っておらず門だけ

開けられた状態で、校舎の中も

窓は閉め切られ廊下は埃がたまっていた

そのうち登校した早めに来た生徒が窓を開け掃除を軽くやったので、その時点で

異変を感じる生徒は少数であとは

みんな何事もなく教室に入って

談笑していた。

その矢先こんな事が起こったのだ。

「なあ、なんか学校が静かすぎないか?」

気を失っているU子の肩を抱き支え

同じく抱き支えているSにRは問いかけた

「なんか変だよな。そもそも、

登校日をずらしてクラスごとに登校

させるなんて聞いたことがねえ」

 Sは小さいクシャミをし、ぶるぶる

小刻みに震え疲れた表情を浮かべながら

答えた。 

一階の正面玄関の通路を左に抜け、突き当たりをさらに左に行くと保健室が

ある。

 そこに、3人が着いた時目の前には

驚きの光景が広がっていた。(続く)